「日雇い派遣」は登録型派遣の一種であり、契約期間が短期間(30日以内)であるものの別称です。しかし、実態は一日ごとに仕事を割り当てられています。2004年の労働者派遣法の改正をきっかけに拡大しました。また、この派遣方法はほとんどの人が携帯電話を持つようになったことから、電話やインターネットを使用することによって、仕事情報の速やかな伝達が可能になったことも、大きく起因しています。一般的には、派遣会社が登録したスタッフの就労希望日に応じて、前日に電話やメールで派遣先の情報を伝達します。
日雇いスタッフに与えられる仕事は倉庫・工場内の簡単な作業や運搬等、単純な肉体労働がほとんどです。企業としても季節労働や一時的な労働、等で正社員になじまない仕事を派遣会社に依頼しています。逆に、資格や経験がいらない作業なので、誰でも容易に仕事が得られる、ということがメリットになります。また、日雇いであるため、賃金の支払いは日単位、週単位、と非常に速く、そういったことも日雇いスタッフには利点となっています。日雇いは不安定な仕事ではありますが、リストラで職を失った人、求人率の悪化で就職できない人にとって、セーフティネットになっている、ともいえます。
現在、我が国では派遣労働者の就労環境・待遇の改善が叫ばれています。確かに「派遣切り」、「社会保険未加入」、「偽装請負」、「多重派遣」、等、派遣会社の周りでは悪い言葉があふれています。改善の中心には「日雇い派遣の禁止」がうたわれています。もともと、日雇いは学生や主婦などの副業として考えられていましたが、現在は仕事にあぶれた、仕事に就けない人の受け皿になっています。もとの「正しい」日雇いに戻すためにも、早急に「ワークシェアリング」や「短時間労働」、等新しい正規社員の就労形態の構築が求められます。